一匹のダメ男でも誰かの役にたてたら良い日記

足のニオイが人一倍臭いダメ男が「こんな僕でも一万人に一人にぐらい役にたてたら」と思いながら書く日記

CoCo壱番屋に現れたクレーマーを撤退させる一部始終を見たときの話

 随分と前の話になりますが、ふと思い出した話があるので書かせてもらいます。

 

僕と言えば『カレー味のウンコを食べる』事で、巷では有名なんですが

僕が死ぬ前に食べたい物ランキングにも、7位にランクインする程、カレーが好きです。

 

 

 

そんな僕はもちろん、CoCo壱番屋に行く頻度が常人の1・5倍と、『売り上げの2%をしめている』と言っても過言ではない貢献っぷりなんですが

 

その愛すべきココイチに、なんとも残忍なクレーマーが現れた事がありました。

 

 
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その日、僕は友人のニギリ(頭がおにぎり形)とパチンコに行って、ボコボコに負けました。

 

世の中の厳しさを肌に感じながらも、食欲には耐えきれず

「お腹すいたお腹すいた」と歩き回って、やっとの思いでたどり着いた先にココイチ

 

 

黄金色に輝く佇まい、僕たち私たちのCoCo壱番屋が、もう目の前にありました。

 

 

福沢諭吉には見捨てられましたが、どうやら神様は僕たちの事を見守って下さっているようでした。

 

「入ろう!!」

 

僕たちは足早に店内に入り

「何名様でしょうか?」と言う店員さんに、迷うことなくVサインで勝利宣言。

 

 

颯爽に「ロースカツカレーに半熟玉子の400グラム!!」と注文し、僕たち二人は至福の時を待ちました。

 

 

そして、待ちに待った僕たちのカレー!

 

見た目も良いがニオイも良い!

 

鼻が付いてた事に感謝!!

 

「きたー!これこれぇー!!」

 

と足をバタバタしてテンションが最高潮を迎えた時、ヤツが現れました

 

 

クレーマーの野郎が!!

 

 

一見、50歳前後の普通のおじさん。

ワイドショーのコメンテイターとして番組で座ってても違和感ないおじさん。

 

 

おじさんは、ただならぬ気迫を出し

店内にドカドカと入ってきて、一直線にレジに向かい

 

 

「ほうれん草カレー安いよ!」

 

と言い放った。

 

 

店員さんも周りの客も僕たちも

 

「!???」

 

 

おじさんは声のボリュームを上げて

 

 

「ほうれん草カレーが安いんだ!!」

 

と連呼し出した。

 

 

話を聞いていくと

ドライブスルーで、ほうれん草カレーを注文したら、本来の値段より安かったようです。

 

店員さんが値段を間違えて安くしてしまったらしい。

 

 

(じゃあ怒鳴らくても足りない分払えば良いじゃん)

 

と、その場にいる誰もが思っただろう。

 

 

若い女性の店員さんが

 

「申し訳ございません」

 

と何度も謝ってるにも関わらず 

 

ずっと

 

「ほうれん草カレーが安い!」

 

を繰り返すおじさん。

 

しばらく店内にほうれん草』がこだましました。

 

 

そんな中、不意に友人のニギリに目をやると、ちゃっかりカレーを完食していました。

 

 

(この状況で凄いな色々と…)

 

 

と、関心してると、ニギリは突然、碇ゲンドウのようなポーズ(上記画像)をし、おじさんと店員さんの方をジーッと見始めた。

 

 

その目は力強く、そして優しくもある。

まるで『戦場で命を張って闘う息子を見つめる父』碇ゲンドウそのものだ。

 

 

次第に、おじさんが声を荒ぶらせ始めて

いきなりレジの台を

 

バーーーン!!

 

と叩いた。

 

 

店内が静まり返り

 

(いよいよヤバイ雰囲気になってきたな)

 

と思っていたら

 

正面で碇ゲンドウポーズだったニギリも、いきなりテーブルを

 

バーーーン!!

 

と叩いて

 

「うるせーわ!!」

 

「俺たち飯食ってるだろーが!!」

 

と怒鳴り出した。

 

 

 

アンタ食い終わっとるやないかーい!

と思ったけど、すかさず

 

「そーだそーだ」と僕。

 

 

おじさんは

 

「君たちには関係ない」

 

と言ってきた。だけど、

 

「だったら俺たちの聞こえない所で怒鳴っとけや!」

 

と我らのニギリ。

 

 

「そーだそーだ」と僕。

 

 

「youもっと言っちゃいなよ」とニギリに視線を送る僕。

 

すると

 

「ほうれん草ほうれん草て、ポパイかよ!」

とニギリの兄貴!!

 

 

どこかの席の客が「プッ」と笑った。

 

ニギリは鼻の穴がヒクヒクしてた。

 

釣られて僕も「ポパイて!」と笑った。

 

 

おじさんは恥ずかしくなったのか、ブツブツ言いながら店から出ていった。

 

ちゃんと、ほうれん草カレーの足らない分のお金は置いていったみたい。

 

 

おじさんが去ると、店内が賑わった。

 

よくアニメとかでありそうな『獣が去った後の村人達の賑わい』に近いものを感じた。

 

 

で、しばらくすると奥から店長が出てきて

 

「大丈夫でしたか?」って。

 

そしたらニギリが

 

「おったならもっと早く出てこないとアカンのちゃう?女の子が怒鳴られてたんやで?」

 

って。

 

「俺たちは全然大丈夫やで店員の女の子心配したったら?」

 

って。

 

 

この時、今までずっと謎だった事が1つ解けたような気がしました。

 

 

なんでニギリがモテるのか。

 

 

良く言っても中の上ってとこなのに

めちゃめちゃ良く言って65点ってとこなのに

なんでモテるのか、ずっと疑問だった。

 

言葉遣いは悪いけど、この時は少しだけかっこ良く見えてしまった。

 

 

 

そのあと、ばつ悪そうにしてる店長を尻目に僕も残りのカレー食って帰ったんですが

 

何か色んな所で敗北を感じた日になりました。

 

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