ロト6に夢をかけるオッサンのトリック!アリバイは全ての人にある!
今日、今年一番の衝撃が起きた!!
【男には、やらねばならない時がある】
とでも言わんばかりに、僕の前へと行ったオッサンの背中は、そう語っていた……
ロト6に導かれし者!
今日、てか今さっき、僕は宝くじ売り場に行きました。
目的はロト6の購入。
「当たれ当たれー!当たらんかい!!」
と毎度思いながら、ちょこちょこ買うのですが、僕にはまだ数億円という大金は早いようで当たりません。
なのでいつも、2口~3口だけ購入し、安い夢を買ってます
今日もそう。
なけなしの50円玉と10円玉を含め、かき集めた600円(3口分)を握りしめて行った
ちなみに僕は、誕生日とか電話番号とかのような覚えやすい数字だと
『買ってない時に当たってた』
なんて、ジ.エンドな事は避けたいので、いつも書く数字はバラバラにしてます。
売り場に着き、数字を選ぶ足の臭い僕
すると、いつの間にかオッサンが、僕の後ろに並んでた!
「まだなので先にどうぞ」
と言う健気な僕。
「ちょっと時間かかりますよ?」
と言うオッサン。
「大丈夫ですよ。どうぞ」
と言う優しい僕(母親譲りの優しさ)
ところがビックリ。
ふと、オッサンの手を見ると
「どんだけ金入っとんねん」
と、頭をひっぱたきそうになる程、分厚い封筒を持ってた。
その封筒は黄色く、招き猫の絵が書かれた『いかにも』って感じのもの。
ロト6なんて全く当たらない僕は、直感で悟った
「このオヤジ、出来る……」と。
気になる…
他人のプライバシーとか、そんなんどうでもいい!
ただただ僕は、オッサンが気になった。
この木何の木より気になった!
オッサンはおもむろに封筒から、お金をバーン!と出すかと思いきや、
大量の『ロト6の購入用紙』を取りだし、売り場のオバサンに渡した。
『売り場のオバサン』って呼び名は何だか嫌なので
今回は仮で『ミユキ』と呼びます
ミユキは少し驚いた表情だったけど、すぐに紙を機械に入れて数えだした
オッサンはどことなく、少し震えてるようにも見えた
「屁でも我慢してるんかな?」
と思ったが、恐らく違うだろう。
気が付けば集計が終わり、ミユキの口から会計が発表されようとしていた。
オッサン「ゴクリ…」
僕「ゴクリ…」
この時、緊張のあまり、僕がまあまあ臭いすかしっ屁をした事は言うまでもない!
ミユキ「62枚で94200円です」
ビックリした!
それぐらいはあるだろうなと思ってたとは言え、僕の600円が霞む金額にビックリした!!
オッサンはスッとお金を払い、雨に濡れたアスファルトを一歩、また一歩と
ハゲ散らかした頭も濡らしながら行ってしまった。
「めちゃ買うやん!」
とビックリしたけど、僕は僕なりに、この600円に希望を乗せて購入し、帰宅した。
しかし、何かがおかしい!
違和感がある!!
帰路中、僕はこの違和感がなんなのかを考えていた。
そもそも《94200円》って、何でこんな中途半端なんだろうか?
そして、1口200円で1枚の購入用紙に5口まで買える
なので本来、1枚は1000円になるはず。
購入用紙はミユキの証言によると
《62枚》
なので
【1000×62=62000】
のはず。
だけど、オッサンが出したのは94200円
なんだこの矛盾は!?
アリバイは全ての人にある!
しかし、必ず犯人はいるはずだ!!
必ずこのトリックを暴いて見せる!!